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 ルークたちの成人の儀が行われる前に、タタル渓谷に行きたいって言ったのはわたしで、快諾してついてきてくれたのは他の皆(もちろん、ミュウも一緒よ)。
 ただナタリアだけは、10日後の成人の儀の準備のためにバチカルに残らないといけないのですって。「本当は嫌なのですけれど、仕方ないのでしょうね」って少し悲しそうに笑ってたわ。「そのかわり、当日は一緒に逃げだしましょうね」とも言われたけど。
 別にね、行って何をするってつもりでもなかったの。ただ……そうね、わたしたちだけは「彼ら」が帰ってくると信じてるって確認したかっただけかも。
 だからこのときは、しばらく皆でエルドラントの残骸を見ながらとりとめなく話をして、わたしが譜歌を歌って、それでおしまい……の、はず、だったんだけど……。
 皆で帰ろうとするときになって、不意にミュウが「何か怖いものが来る」って騒ぎ始めたの。ガイやわたしがなだめてもおびえるばかりで……(ああでもおびえる姿も可愛いっ!)。しかも、ミュウのその声に合わせるようにして、ちょうど正面の木立の向こうから物音が聞こえだして。
 まっ先に飛び出したのはガイだった。こんなときでも(こんなときだからこそ?)身につけていたらしい宝剣をちょうど木立からでてきた影にまっすぐ突きこんだ……はずなのだけれど、どうやら受け止められてしまったみたい。
 相手もやりとりも、わたしのところからは暗くてあまりよく見えなかったのだけど(ただ、なんとなく背が高いんじゃないかしらとは思ったわ)、暗がりの中でも剣がときどき月の光できらめくものだから、ガイが押され気味になってきているのはわかって、大佐とわたしで慌てて援護に回ろうとした……のだけど。
 わたしたちが身構える前に……どう言えばいいのかしら……あの、なんとも形容しがたい音をたてて、相手ごと、ガイが地面に……その、めりこんでしまったの。
 さすがに皆呆然としていたら(大佐の驚いたような顔なんて初めて見たわ)、「あんたらやめろよな。ルークたちが困ってるじゃないか」って言いながら、めりこんだガイと相手の後ろからもう一人人影が出てきたの。金髪の、傭兵みたいな格好をした男の人で、手に持っている棒みたいなもので肩をとんとん叩いているのだけれど……もしかしてあれで殴ったの? 釘みたいなものがやたらと突き出しているように見えるのだけれど、何なのかしら。
 って、それよりガイ! ガイは無事なの!?
 倒れてるガイに慌てて駆け寄って脈をとってみたら、どうやら気を失っているだけみたい。
 そこでようやくほっとしたんだけれど、そのとき、「あーもう、心臓止まるかと思ったじゃん。二人とも、びっくりさせないでほしいよな」「今の俺たちに心臓なんてあるわけないだろうがこの屑」って声が頭上から聞こえてきたの。え、この声って……?
 おそるおそる振り仰いだのだけれど、金髪の人の肩の上にいる『その人たち』を見た瞬間、正直、呼吸が止まるんじゃないかと思ったわ。
 ルークっ、アッシュ!?!? あなたたちどうしてそんなところにいるの!?(そしてどうして浮かんでいるのよ!)






 4日の夜は目がごろごろして痛かったので早めに寝てしまいました。そんなわけで、更新遅れてすみません。とりあえず、ティアさん視点てし、た。
 ミュウがこわがったのは、セフィロスさんです。詳しくは省くけれど、セフィロスさんの中に存在するジェノバにおびえたっていう。(クラウドさんにも、ジェノバ細胞はあるんですけどね)
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