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「俺なんかのために泣かなくてもいいのに」
「……泣いてない」
「泣いてるじゃん」
「泣いてない!」
「……うそつき」
大体、そんな鼻声で言ってもバレバレなんだけど。
ため息交じりに指摘すると、「違う!」と強く怒鳴り返された。それさえ涙声なのだから、あまり迫力はないのだが。
「これはっ、どこかの屑レプリカごときに気遣われる自分がふがいないからだっ!」
「……うん」
「誰が……誰が、てめぇなんかを心配して……!」
「うん、ごめん」
屑だのレプリカだの言われても、もう以前ほどは傷つかない。裏に隠された優しさを知ってしまったから。
怒鳴りながらも俯く頭をルークは抱きかかえた。濡れたほほに手を添えると、ぎり、と歯を噛み締めたらしい音が響いた。
涙を見せることを彼の矜持はよしとしないだろう。自分の同位体がとても誇り高い生き物であることは、多分ルークが一番よく分かっている。
それでも今だけは許してほしかった。だってルークがこのように触れられることは、きっともう何度もない。
幼子にするように抱いた頭を胸元に引き寄せる。顔を近づけて、髪の間からのぞく耳へとささやきを流しこんだ。
「それでも――ありがとう。俺のために泣いてくれて」
強く腰を抱きしめられた。
馬鹿が、ともう一度言われた気がした。
もうお題で短文作る気力もない。そんなときの最終手段、ネタメモからのお蔵だしっ!
というわけでお蔵だしです。わりと初期のころ、brbで書こうかなーとか思っていた場面でした。あとでさっくり削ることになりましたが。で、こんなところでひっそり公開。そのうちリサイクルして使ってもいいですか?(だめです)
現在、足がものっそい痛いです。ありえないくらい張ってます。くそー、ネズミーランドめっ。しかもこの足で明日、撤去されちゃった愛しのチャリンコを出迎えに行かなければいけないという……なんて痛い子!
そんなこんなで、ちょっと今日はもう寝ることにします。更新も明日頑張る方向で。
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