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 首筋がすうすうする。
 夜風になぶられながら、ルークは落ち着かなくて、うなじをさすった。
 肩にかかるかかからないか、という中途半端な長さだった髪は、結局、かつてと同じくらいの短さになっていた。いや、もしかしたら、もうちょっと短いかもしれない。長いときも落ち着かなかったのだけれど、短くなればなったでやっぱりなんとなく落ち着かない。
 まぁいいか、と思いながら、うなじに当てた手はそのままに、ルークは背後を振り返った。
 夜の闇に溶け込むように、大小二つの影が並んでいる。
「――じゃぁ、あっしらはここまででゲス」
 小さい影がステッキでこんこん、と手のひらを叩くと、大きい影が同意するように頷いた。
「こっからは坊やの仕事だ。せいぜい頑張りな」
「ん、さんきゅ。助かった」
 短く礼を言って、目の前の昇降機へと歩を進める。ノワールたちが何をどうやったのかは知らないが、見張りとしてついているはずの兵士は今はいない。
 そろそろと中に足を踏み入れると、がたたた、と大きく揺れた後、昇降機はゆっくりと上昇を始める。見下ろせば、下の方では、今しも街中へと二つの影が消えていくところだった。
 それを柵の間から見送っていると、背中を何かにつつかれた。次いで布越しに、くぐもった声がもごもごと不平を訴える。
「ご主人さまぁ、もう袋の中はいやですのー」
「ごめん、もうちょい、もうちょいだからさ」
「みゅうー……」
 肩越しに謝れば、背負った道具袋はしぼんだような声をあげて黙りこむ。その様子に少しばかり申し訳ない思いに駆られながらも、がたんと音をたてて止まった昇降機からルークは降り立つ。ルークが乗ってきたのは最上層への直通のものだったのだが、やはり降りた先にも兵士はいない。
 息を吸い込むと、下のこもった空気とは違う、透き通った風が頬をなでていく。その覚えのある感覚に一瞬こみあげそうになった何かを、ルークは慌てて飲み下した。今はそんな場合ではない。








 すでに今日付の日記は下で書いているので、とりあえず、12の没ネタでも。こんな感じでルークは上層に上がったのでしたー。


 ええと、本当はいただいた拍手・一言レスをしたかったのですが、今から書こうと思っているものの下なんかに嬉しかった気持ちを書くのは、なんというか、すごくいやなので、わざわざ分けてみました。あ、ちゃんとレスは日付変わってからしますので!


 うーん、と……本当はこういうことってあんまり書きたくないんだよなぁとは思うものの、もやもやがどうにも治まらないので、しかたないのでここで書きます。本当に以下はただの愚痴なので、あの、その、もう気にしないでください。うん。



 え、と、現在、友人たちと、合唱……あ、ハモネプっていうのかな? ともかく、それをやってみないかというお話になって、わたしも加わらせてもらっているのですが。(夏に部活じゃない方の活動で合宿があるので、そこで出す予定みたい)
 で、中に一人、すごくすごく熱心な子がいて、まぁ、その子がわたしたちを引っ張っていってくれているわけです。……が。
 何といえばいいのかなぁ……すごく張り切っているのはわかるんだけれど、それで、他の人にもハモる楽しさを分かってほしいって思っているのはわかるんだけれど、でも、ちょっと今日のは許せないなって思いました。あ、いや、他の人からわたしが今日聞いたことなので、実質的には昨日あったことなのですが。

 歯に衣着せぬ、ということと、自分の考えや価値観を人に押しつける、ということは違うと思うのです。

 その子が頑張ってるのは、すごく分かる。綺麗なハーモニーって聞く方も楽しいから、彼女の気持ちも分からなくもない。
 でも……でも、だからって、そのために、平然と誰かを軽蔑したり自分の中でランク付けするような行為が許されるわけじゃないんです。むしろそれって、音楽に対しての侮辱でもあると思うの。
 彼女自身は全然気づいていないからこそやってしまったことなのだと思うのだけれど、それでも、だからこそ、なんだかなぁって複雑な気分になります。
 差別でも何でも、自分の中に秘めておく分には、完全にその人の勝手だとわたしは思っています。
 けれども、誰かと交流する上で、言ってはいけないこと、やってはいけないことっていうのはあるんです。それを言ってしまって、あるいはやってしまってから、「わたしは気持ちに嘘がつけない人間だから」と言うのは、人に甘えているだけだと思います。気持ちに嘘がつけない人でもね、誰かを傷つけないようにと配慮することはできるんですよ。
 傷つけられた人が、彼女に気をつかって、それでもつらそうにしているのを見ると、どちらもわたしにとって大切な人だと思うからこそ、余計にドロドロした、いやな気持ちになります。こんなにぷりぷりするの、いつぶりだろう。
 今度はわたしがいやな発言であなたを傷つけてしまう前に、どうか自分で、自分の隣のあの人がどんなにつらそうな顔をしているか、気づいてあげて。
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