「ちっきしょ……」
暗い路地裏の突き当たりでずるずると座りこんだ。手当てした脇腹が、それでも軽く疼く。
――剣に私情をはさむなと言ったはずだが。
頭の中で奴の声が再生される。腹の立つ口調までそっくりそのまま。
「……るっせぇよ」
小さくつぶやいて、足を抱きかかえた。
一人でやれる。
そう言い張って、今回の仕事をもぎ取ってきたのに。成功してもこれでは、また呆れられるだけだ。
ただ自分の力を認めてほしかった、それだけなのに。
唇を噛みしめ、目を閉じる。
分かってる。あいつにとって、自分は足手まといどころか、単なるお荷物でしかないということ。何も言わずに連れて歩いてくれるだけで感謝しなければならないのだということ。
でも……それでも、対等に扱ってほしいと思ってしまうのだ。
膝に額を押しつける。前まで垂れてきたらしい長い髪がさらさらと足に触った。
あの背中に追いつける日は来るのだろうか。
一向に更新される様子を見せないmixの「コイメシス」設定で、15歳ぐらいのアッシュ君……です。だから、人様に分からないようなネタで小話するのは や め よ う よ !
アッシュに関してはどうせ一話である程度ネタバレするつもりなので、まあここで設定をごそごそと。ええと、彼は10歳のときにちょっととある事情で銀髪背高のどこかの剣士(……ってモロバレか)とお知り合いになり、やっぱりとある事情でそのままついていくことになります。その事情には金髪とか赤髪とかが関わっていたりするのですが、まあそこら辺は置いておいて。文中の「あいつ」はもちろん剣士さんですね! 道中、お二人で賞金稼ぎをやったりするのですが、剣士なあいつに対抗意識を燃やしたアッシュが……というのが上の短文(無駄に長い設定)。
途中で花売りの人とか針ねずみなあの人とかお髭様とか忍者娘とか導師守護役とか酒場の看板娘とか金髪社長とか苦労人の額ぼくろとか棺桶引きこもり男とか華麗に参上青年とかパイロット兄妹とかロケットパイロットとか暴走王女とかネコ型ロボットとかツンデレおじさんとかいろいろ登場して、アッシュをたくましく打たれ強い子に変えてくれる予定です(長いよ)。もちろん基本はアシュルクでセフィクラなんですが。あ、意識集合体と母さんも出るか。
ええと、気になる方は言ってくださればこっそりお教えしますよ? プロットだけですが(要らん)。きちんと更新できるのはまだ先のような気がするので。
あ、更新と言えば……ううん、今週は更新無理かなあ。水曜には試験も全部終わるので、遅くてその辺りには更新したいと思っております。5000hit企画の方も。そしてそのあとは……部活とサイト三昧の生活に……ふふふ(怪)。
そういえば、一か月先の話ですが、2月末から3月にかけ、ちょっと部活の関係で一週間ほど四国へ行ってまいります。要するに合宿なんですが。なので、その間はモバイル版ブログだけでの更新となります。すみませんーっ! ……それにしても、一週間か……長いな。無駄にすごく鍛えられそうで、今から少しおののいています。手とか痛めちゃったらどうしようっ? 向こうで出会う人、手加減なしって聞いたんですけど!