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2025/03月
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目の前で、クラウドが先ほどからため息ばかりをついている。……まぁ、気持ちは分からなくもない。
「混合による新型病原体の繁殖、及び使用について」。それが、違法研究のお題目だった。平たく言ってしまえば、毒性の強いウィルスを新たに作り、兵器に転用しようという研究だ。
遺伝子科学が発達したこの現代ではいささか異質にも思えるが、いかに遺伝子強化を行おうともそのウィルスが新型であれば、オレやクラウドのような特異なタイプでない限り、その脅威の前には軒並み無力だ。そう思えば、着眼点は悪くない。
実際、その研究はほぼ完成し、ウィルス兵器をどこぞのテロリストどもに売り飛ばす直前まではいったらしい。ただ、ここで誤算が起きた。曰く、研究員の一人が生き残っていたワクチンサンプルを盗み出したらしいのだ。そう、まさに「生きた」サンプルを。
「……つまり。こいつらはたかだかワクチン一つ作るために、赤ん坊を何人も殺してたってわけか」。クラウドがやりきれないという風に、書類をテーブルに投げ出した。
ワクチンを作るために最も手っ取り早いのは、生き物の体にそのウィルスを投入して、抗体を作ってやることだ。当然、この研究者たちも同じ手段を取った。ただ、この場合、その「生き物」が免疫遺伝子を強化した、人の赤ん坊だったわけだ。――そして、その研究員はミッドガルに逃げ込み、やがて結局は殺される。そのあとに残ったサンプルがおそらく……。
クラウドはソファに埋もれてしばらくむっつりと黙っていたが、やがてやおら携帯を取り出した。誰にかけるのかと問えば、「ラルゴさんとピオニー」と投げやりに答えが返る。
「元はと言えば取り逃がしたピオニーとヴァンが悪いんだろ、あいつらにちょっと協力させて連中ふん捕まえる。ついでに、メリルをさっさとここからもっと安全な場所に移してやった方がいい」。言いながら携帯を操る横顔は、どうもかなりキレているらしい。……まぁ、確かに、護衛兵をやってるくらいだ、ラルゴの家のあたりなら警備もしっかりしていて、ここよりずっと安全だろう。
そう思った矢先に、不意に後ろから「……メリルをどこにやるの?」と声が響いた。オレとクラウド、両方の動きが止まる。……まさか。
とてつもなくいやな予感に苛まれながら、ゆっくりと振り返る。
……案の定、そこにはチビ猫二人が立っていた。
部活を休部するか退部するかで迷っているんですがと先輩に相談したら、「その、部活より優先したい、夢中になっていることって何?」と聞かれて、まさか「腐女子活動です」とも言えずに黙らざるを得なかったこまです。どうも。
突っ込んで聞かれるのがいやなので、まぁ無難に休部かなと思うのですが、未だに主将に言っていません。怖くて言えないよ。
先輩には「悩みでもあるの? 私でよければ聞くよ?」と言っていただいたのですが……いやいやいや、腐話ができる相手がいないとか、そんなまさか。
去年、今の主将も含めて大勢の方に迷惑をかけた自覚があるので、役に立ちたいとは思うのだけれど、でも部活をやりたいのかと問われると返事に窮する……むむむ。先輩・後輩仲も悪いわけではないし、同輩の子たちもいい子たちなんだけど。ものすごくいい子たちなんだけど。
単なる五月病だったらいいんだけどなー……でも、このもやもやとした状態、四月からずっと続いているので、もうそんな言葉で片付けられるレベルを超えてる気がする……。
きっと、今しかできないことだとは思うのです。めいっぱい運動して、汗かいて、友達と技について語り合って……あ、だめだ、書いているうちに逆にテンション下がってきた……。わたしって多分、基本スポーツ魂のない子なんですね。
え、ええとともかく、そういう素敵な青い春は確かに素敵なんだけれど、それ以上に今しか書けないことを優先したいなー……なん、て……あ、生意気ですよね……あう。あ、書きものだけじゃなくて、イベントなどもっ!
それに、役に立ちたいとは思っても、部活そのものをやりたいと思っているわけではない今の状況って、なんだか、その部活に対してとても失礼なんじゃないかなって思うのです。一生懸命やってる子を見ちゃうと、よけいに自問自答してしまう。うーん……。
これが仕事だったら、仕方がない、って割り切るところなんだけれど、元々が好きなものとして始めたことだからなー……どちらも好きでやることなら、一番の方を選びたいと思うのはわがままなのかしら。
あ、すみません。なんだかうぞうぞ言い過ぎだわたし。
一言レスはあとで返していきますー。
「混合による新型病原体の繁殖、及び使用について」。それが、違法研究のお題目だった。平たく言ってしまえば、毒性の強いウィルスを新たに作り、兵器に転用しようという研究だ。
遺伝子科学が発達したこの現代ではいささか異質にも思えるが、いかに遺伝子強化を行おうともそのウィルスが新型であれば、オレやクラウドのような特異なタイプでない限り、その脅威の前には軒並み無力だ。そう思えば、着眼点は悪くない。
実際、その研究はほぼ完成し、ウィルス兵器をどこぞのテロリストどもに売り飛ばす直前まではいったらしい。ただ、ここで誤算が起きた。曰く、研究員の一人が生き残っていたワクチンサンプルを盗み出したらしいのだ。そう、まさに「生きた」サンプルを。
「……つまり。こいつらはたかだかワクチン一つ作るために、赤ん坊を何人も殺してたってわけか」。クラウドがやりきれないという風に、書類をテーブルに投げ出した。
ワクチンを作るために最も手っ取り早いのは、生き物の体にそのウィルスを投入して、抗体を作ってやることだ。当然、この研究者たちも同じ手段を取った。ただ、この場合、その「生き物」が免疫遺伝子を強化した、人の赤ん坊だったわけだ。――そして、その研究員はミッドガルに逃げ込み、やがて結局は殺される。そのあとに残ったサンプルがおそらく……。
クラウドはソファに埋もれてしばらくむっつりと黙っていたが、やがてやおら携帯を取り出した。誰にかけるのかと問えば、「ラルゴさんとピオニー」と投げやりに答えが返る。
「元はと言えば取り逃がしたピオニーとヴァンが悪いんだろ、あいつらにちょっと協力させて連中ふん捕まえる。ついでに、メリルをさっさとここからもっと安全な場所に移してやった方がいい」。言いながら携帯を操る横顔は、どうもかなりキレているらしい。……まぁ、確かに、護衛兵をやってるくらいだ、ラルゴの家のあたりなら警備もしっかりしていて、ここよりずっと安全だろう。
そう思った矢先に、不意に後ろから「……メリルをどこにやるの?」と声が響いた。オレとクラウド、両方の動きが止まる。……まさか。
とてつもなくいやな予感に苛まれながら、ゆっくりと振り返る。
……案の定、そこにはチビ猫二人が立っていた。
部活を休部するか退部するかで迷っているんですがと先輩に相談したら、「その、部活より優先したい、夢中になっていることって何?」と聞かれて、まさか「腐女子活動です」とも言えずに黙らざるを得なかったこまです。どうも。
突っ込んで聞かれるのがいやなので、まぁ無難に休部かなと思うのですが、未だに主将に言っていません。怖くて言えないよ。
先輩には「悩みでもあるの? 私でよければ聞くよ?」と言っていただいたのですが……いやいやいや、腐話ができる相手がいないとか、そんなまさか。
去年、今の主将も含めて大勢の方に迷惑をかけた自覚があるので、役に立ちたいとは思うのだけれど、でも部活をやりたいのかと問われると返事に窮する……むむむ。先輩・後輩仲も悪いわけではないし、同輩の子たちもいい子たちなんだけど。ものすごくいい子たちなんだけど。
単なる五月病だったらいいんだけどなー……でも、このもやもやとした状態、四月からずっと続いているので、もうそんな言葉で片付けられるレベルを超えてる気がする……。
きっと、今しかできないことだとは思うのです。めいっぱい運動して、汗かいて、友達と技について語り合って……あ、だめだ、書いているうちに逆にテンション下がってきた……。わたしって多分、基本スポーツ魂のない子なんですね。
え、ええとともかく、そういう素敵な青い春は確かに素敵なんだけれど、それ以上に今しか書けないことを優先したいなー……なん、て……あ、生意気ですよね……あう。あ、書きものだけじゃなくて、イベントなどもっ!
それに、役に立ちたいとは思っても、部活そのものをやりたいと思っているわけではない今の状況って、なんだか、その部活に対してとても失礼なんじゃないかなって思うのです。一生懸命やってる子を見ちゃうと、よけいに自問自答してしまう。うーん……。
これが仕事だったら、仕方がない、って割り切るところなんだけれど、元々が好きなものとして始めたことだからなー……どちらも好きでやることなら、一番の方を選びたいと思うのはわがままなのかしら。
あ、すみません。なんだかうぞうぞ言い過ぎだわたし。
一言レスはあとで返していきますー。
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