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 今、クラウドが怖い。非常に怖い。
 なんかな、背中から「話しかけるなよ」ってオーラが立ち上りまくってる。別に声荒げたりとか、大きな物音立てるとかするわけじゃないんだけど、そのオーラが怖すぎて、どうにも話しかけにくいんだ。ルークが、自分が原因なんじゃないかって、ずっと話そう話そうってしてたんだけど、あのオーラまとったままで「なに?」って言われると、それだけでそっぽ向かれている気がして何も言えなくなっちゃうらしい。
 馬鹿セフィロスまで何とかしろって目で圧力かけてくるもんだから、しかたなく、ルークの手を引いて一緒にクラウドのところまで行った。このままルークが落ち込む姿も、見てられないもんな。
 近づくごとにだんだん耳がぺったり寝そうになってくるのをなんとか耐えながら、クラウドって呼んだら振り返らないままで「なに」って言われてしまう。……怖い、無茶苦茶怖い。
 でもそのままでもいられないから、後じさりしそうになってたルークのやつを無理やりクラウドの方に押し出してやった。ルークのやつ、ちょっとの間迷ってたみたいだったけど、ようやく覚悟を決めたみたいで、クラウドの服つかむと、思いきり「ごめんなさいっ!」って頭を下げた。
 「おれ、ひどいこと言っちゃって、みんなにいっぱい迷惑かけちゃって……だから、あの、ほんとにごめんなさい!」。しばらくクラウドはそのまま動かなかったんだけど、やがてなんだか複雑そうな顔で振り向いておれたちを見下ろした。
 「もしかして、おれは怒っていると思われてるのか?」って聞いてくるから、「違うのか?」って聞き返したら、「あー……」って言って、クラウドは頭をかきまわした。「怒っているっていうかな……ま、似たようなものか」って独り言を言うその姿は、どうやら本当に怒ってはいないらしい。心なしか、あの怖いオーラもちょっと薄らいだみたいだ。じゃぁなんなんだよって思ったんだけどな、返ってきたのは「誰かを守るって難しいって思ってただけだよ」って言葉だけだった。意味が分からない。
 「ああ、でも」。怒っていなかったんだと安心したおれたちに、でもクラウドが不意に怖い顔に戻った。思わず、おれもルークも、尻尾をぴんと立ててしまう。そこに、手が降ってきた。
 殴られる!?
 反射的に目をつぶっちゃったんだけどな、痛みとかはこなくて、代わりにわしゃわしゃと髪をかき回された。あ、違う、これは撫でられたっていうのか?
 同じくびっくりしてるルークと目を合わせていたら、クラウドはほんのちょっと笑ったみたいだった。

「……心配、したんだからな」

 静かに落とされた言葉に、何でか、そうなんでだか分からないんだけど、この人とおれたちはちゃんと家族なんだって強く強く思った。














 クラウドさんは怒っていたのではないのですよー、自己嫌悪に陥っていただけなのですよー(ってここでこっそりと言わねば分からぬこの説明不足……orz)。
 そんなわけで、プチ連載5月版完結です。ルークで始まり、アッシュで終わり。
 書いている方は楽しかったですけれど(主にヴィンセントさんとかヴィンセントさんとか)、読んでくださった方々の方はどうだったんだろう……反応が気になるところではあります。
 こんなときでもないと、なかなかmix話は書けないので、そういう意味ではよかったのかな。
 他にも同設定での離婚ネタやトリップもの、歪みの国のア○スパロものなどネタはじゃこじゃこあるのですが……なんかこれって、時間がきちんとあるときじゃないと無理ですね。六月から八月にかけては合宿、海外逃亡、沖縄あたりへの派遣など、なんだかてんやわんやなので、しばらくは無理っぽそう。次は秋になるのかな……?
 それと、病気になるのもいけないなーというのも、痛感。健康ってほんと大事ですね!
 そういえば、風邪になっているときに、なぜか「ローレライさんって、やる気出して日曜大工やってみるんだけど、その情熱が空回りして子供にそっぽを向かれているダメなお父さんみたい」って思ってました。子供っていうか、完全同位体たち。多分、実体化したら、クリムゾンパパとお父さんの地位を争うことになるんだと思います。あれです、クリムゾンパパの方は、やたらにお仕事はできるんだけど、対子供になると途端にあたふたしちゃう不器用なお父さんだったらいい。ラムダスに赤毛たちの食べ物の好みとか陰でひっそり聞いてメモしてるといいよ……!(そしてその後ろから、シュザンヌさんがすっげ生ぬるい笑みで見守っているといいん です よ ……!)
 あ、すみません、何語っているんでしょうねわたし。

 話は変わるのですが、今、更新したいなーっていう短編のネタが3つばかりあって、もうどうしてくれようかと思います。六月は短編強化月間ってことにしてもいいでしょうか……?
 うち1つは、オチ次第でどうにでもなりそうで す が……うーん、ここはやはり、赤毛たちに幸せになってほしいなぁ。暗いお話とかも好きなのですが(あくまで読む専門でですが)、やっぱり、ルークには笑っていてほしいなぁって思うので。あの子は心の底から笑っていればいいんだよ!
 また、別な話の方は、icoパロの続き……というか、あーうん、やっぱり続き? そんな微妙なお話になる予定です。ごめんなさい、わたしが書きたいの。別に、続きものにする気はまったくないのですが、前回書きたかったのに結局書けなかった場面があったものですから……。
 で、長編の方は……あ、たぶん今日中には無理、です、よね? うわ、すみませんすみません! ちゃんと夜じゅうぼそぼそ頑張りますから! 茶会は諦めるから!
 ……あーでも、二時間くらいはこっそりのぞかせていただきたいなぁ、茶会(ぼそり)。

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