1/365 days
2025/03月
≪02月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 04月≫
≪02月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 04月≫
哄笑は高々と響いた。
直後、立ち込める煙を切り裂くようにして伸びてきた「それ」を、転がるようにしてルークは避ける。鋼鉄製の足場が抗議するように激しく音を立てた。火花が散る。
「あっぶね、つか趣味悪!」
叫びながら剣を一閃させた後に残るのは、白っぽい触手の残骸。未だぴくぴくとうごめくそれから距離をとって、相手がいるだろう方を睨みつける。
煙の向こう、うっすらと浮かぶ影。殻のない海老が尻尾だけで浮いているようなその輪郭は、既に人のものではない。
「ぎゃあぎゃあ喚いてんじゃねぇよ」
「だってあんな気味悪いのと戦うなんて聞いてねーっつの!」
あきれたようにため息をつきながら、後ろから歩いてきた靴音が隣に並ぶ。横目で見やると、自分よりも不機嫌そうな顔がそこにあった。乱れた前髪が幾筋か、額に落ちてきている。
アッシュはうっとうしげに髪をかきあげると、ちらりとこちらを見て声を落とした。
「一度俺が派手なのををぶっ放す。てめぇはその間にさっさと仕留めろ」
「え、でも、」
事前の情報によれば、譜術を使うとカウンターが来るはずだ。アッシュは大丈夫なのか。
聞く前に、すっと足もとに影が落ちた。
振り向くより先、二人とも同時に地を蹴り離れる。一瞬後、いつの間にか再生していた触手が足場に勢いよく突き刺さった。
そのまま返す刀でルークの方へとなぎ払われる生きた鞭を、舌打ちとともに剣ですくうように受け流す。狭い足場では逃げるだけこちらが不利になっていくばかりだ。
間近で聞こえる狂った笑いに「うげ」と声をもらしながら叩きこんだ剣は、するりと身を沈めた相手の上を滑っただけだった。
完全に腕が伸びきる前に引き戻し、沈んだ尻尾が喉元目指して突き上げてくるのをなんとかガードする。がちりと鳴った刃の向こう、のっぺりとした顔が口を笑いの形に歪ませていた。その薄っぺらな表情に吐き気を感じつつも、その向こうに見えた片割れの姿を認め、ルークは剣を握る手で強く相手を押し返した。大きく距離をとる。
「全てを灰塵と化せ――」
膨れ上がる音素の気配を感じたか、肉塊はぎょろりとアッシュの方を見た。しかし敵が目標を定めるより早く、アッシュの譜術が完成する。
「エクスプロード!」
爆発は相手そのものではなく、相手の足もとで起こった。
目標からやや外れたところで弾けた力は荒れ狂い、防御しようと構えた巨体をその爆風でもっていとも簡単に宙へと吹き飛ばす。
その一瞬に半身の意図を正しく理解したルークは、吹き飛ばされた肉塊の真下へと滑りこんでいた。狭い場所では余波が気になってできなかったことでも、何も遮蔽物のないところとあらば、話は別。
落ちてくる影へと手を掲げ、そして集中する。
「これでも食らえ……!」
手の先が淡く輝く。
解放は一瞬だった。
初戦はやっぱり、絶対誰も思いつかない(その前に誰もやらない)カードでしょうということで、やってしまった赤毛vs宝条氏。多分場所は魔晄キャノン。やってしまった感だけがやたらと強いですね。そして技名を書くのは意外に恥ずかしい(わたしが)という事実に気づいたので、次からどうにか技名を出さずに書きたい。明日はきっと、セフィクラvsどなたか。
ともかく、アンケートありがとうございました。最後、某人物にやたらと票が集まっていて、思わず笑いました。みんな、そんなにあの人の雄姿が見たいのですか。そして、あれ実は票の数に応じて対戦数が増える仕組みになっているので、一番のあの人はそれだけ戦う回数が増えるわけですね……!
明日は明日でアンケート関係ないカードになるので、実際にアンケート結果が反映されるのは明後日ぐらいからになると思われます。(順調にいけば、の話ですが)アンケート結果のまとめは、総当たり戦最終日にでも(それはいつですかこまさん)。
今日は七夕なんですねー。しまった、笹にお願いごと結びつけてない。
しかたがないので、ここでひっそりと「無事単位が取れますように」と「brbが年内に完結しますように」の二つをお願いしておこうと思います。あ、あと、就活うまくいきますようにっ!
直後、立ち込める煙を切り裂くようにして伸びてきた「それ」を、転がるようにしてルークは避ける。鋼鉄製の足場が抗議するように激しく音を立てた。火花が散る。
「あっぶね、つか趣味悪!」
叫びながら剣を一閃させた後に残るのは、白っぽい触手の残骸。未だぴくぴくとうごめくそれから距離をとって、相手がいるだろう方を睨みつける。
煙の向こう、うっすらと浮かぶ影。殻のない海老が尻尾だけで浮いているようなその輪郭は、既に人のものではない。
「ぎゃあぎゃあ喚いてんじゃねぇよ」
「だってあんな気味悪いのと戦うなんて聞いてねーっつの!」
あきれたようにため息をつきながら、後ろから歩いてきた靴音が隣に並ぶ。横目で見やると、自分よりも不機嫌そうな顔がそこにあった。乱れた前髪が幾筋か、額に落ちてきている。
アッシュはうっとうしげに髪をかきあげると、ちらりとこちらを見て声を落とした。
「一度俺が派手なのををぶっ放す。てめぇはその間にさっさと仕留めろ」
「え、でも、」
事前の情報によれば、譜術を使うとカウンターが来るはずだ。アッシュは大丈夫なのか。
聞く前に、すっと足もとに影が落ちた。
振り向くより先、二人とも同時に地を蹴り離れる。一瞬後、いつの間にか再生していた触手が足場に勢いよく突き刺さった。
そのまま返す刀でルークの方へとなぎ払われる生きた鞭を、舌打ちとともに剣ですくうように受け流す。狭い足場では逃げるだけこちらが不利になっていくばかりだ。
間近で聞こえる狂った笑いに「うげ」と声をもらしながら叩きこんだ剣は、するりと身を沈めた相手の上を滑っただけだった。
完全に腕が伸びきる前に引き戻し、沈んだ尻尾が喉元目指して突き上げてくるのをなんとかガードする。がちりと鳴った刃の向こう、のっぺりとした顔が口を笑いの形に歪ませていた。その薄っぺらな表情に吐き気を感じつつも、その向こうに見えた片割れの姿を認め、ルークは剣を握る手で強く相手を押し返した。大きく距離をとる。
「全てを灰塵と化せ――」
膨れ上がる音素の気配を感じたか、肉塊はぎょろりとアッシュの方を見た。しかし敵が目標を定めるより早く、アッシュの譜術が完成する。
「エクスプロード!」
爆発は相手そのものではなく、相手の足もとで起こった。
目標からやや外れたところで弾けた力は荒れ狂い、防御しようと構えた巨体をその爆風でもっていとも簡単に宙へと吹き飛ばす。
その一瞬に半身の意図を正しく理解したルークは、吹き飛ばされた肉塊の真下へと滑りこんでいた。狭い場所では余波が気になってできなかったことでも、何も遮蔽物のないところとあらば、話は別。
落ちてくる影へと手を掲げ、そして集中する。
「これでも食らえ……!」
手の先が淡く輝く。
解放は一瞬だった。
初戦はやっぱり、絶対誰も思いつかない(その前に誰もやらない)カードでしょうということで、やってしまった赤毛vs宝条氏。多分場所は魔晄キャノン。やってしまった感だけがやたらと強いですね。そして技名を書くのは意外に恥ずかしい(わたしが)という事実に気づいたので、次からどうにか技名を出さずに書きたい。明日はきっと、セフィクラvsどなたか。
ともかく、アンケートありがとうございました。最後、某人物にやたらと票が集まっていて、思わず笑いました。みんな、そんなにあの人の雄姿が見たいのですか。そして、あれ実は票の数に応じて対戦数が増える仕組みになっているので、一番のあの人はそれだけ戦う回数が増えるわけですね……!
明日は明日でアンケート関係ないカードになるので、実際にアンケート結果が反映されるのは明後日ぐらいからになると思われます。(順調にいけば、の話ですが)アンケート結果のまとめは、総当たり戦最終日にでも(それはいつですかこまさん)。
今日は七夕なんですねー。しまった、笹にお願いごと結びつけてない。
しかたがないので、ここでひっそりと「無事単位が取れますように」と「brbが年内に完結しますように」の二つをお願いしておこうと思います。あ、あと、就活うまくいきますようにっ!
PR
この記事にコメントする
カレンダー
時計
ブログ内検索
最新コメント
[05/20 理恵]
[03/12 沙依]
[03/01 こま]
[02/25 こま]
[08/18 みお]
アーカイブ
カウンター