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 「On the way to a smile」についての野島氏のインタビューを読んでの感想。批判的なので注意。












 一言で言うとですね、

 技法について語る前に、もっと読者に伝わりやすい文章書くことに集中しろと。


 文章が下手というつもりはないです。ただ、氏の書く文はどうも言葉足らずなところがあって、場面が頭の中でうまく思い浮かべられないことも多かったので。
 自分の見解を小説に持ち込みたくないという気持ちはわかるんですが、地の文の描写はそれとは別問題だと思う。ぶっちゃけ、やぶ医者と若社長の会話なんかは、注意深く順を追っていかないと、どちらが発言しているのかわからなくなる。
 状況説明の部分などは読みやすかったしきちんと理解できたので、(何度も言いますが)下手というわけではないと思うのです。どちらかと言うと、自分がわかって想像できているから読者も大丈夫だろう、と手抜きしている感じ、かな。
 まあ、野島さんの本来の仕事はシナリオライターだから仕方ないのかな、と本を読んだ当初は思っていたのですが、あのインタビューを読んだ瞬間にわたしの中で何かが吹き飛んだ。

 読者にとって読みやすい文章を書く努力放棄しておいて、一人称やら何やらにこだわってみました、はちょっとないんじゃないかなー。それこそ、単なる自己満足の私小説じゃなかろうか。
 (そして、氏の読んでいたという村上春樹、星新一、遠藤周作。いずれの方も、何よりもまず読みやすい文章を書くことに腐心していらしたんですが……)

 これがデンゼル編のように、サイトで公開されている話だったらわたしもここまで突っ込むつもりはなかったんですが(それこそ本人の勝手ですものね)、でも商業小説でそれはどうよって思います。土台がしっかりしていない建造物に、あれこれ装飾施すようなものじゃないですかー……。


 自分だって人のこと言えないだろうとお叱りがきそうな気がしますが、氏のインタビューに対してどうしてももやもやとしてしまって仕方がなかったのでここで吐き出してみました。さーせんっ!(平仮名で書けば許されると思わないでこまさん)
 自省の意味も込めて、ひっそりアップ。氏のファンの方、すみませんでした。
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